20代で「やりたい仕事がない」と感じると、焦りが強くなりやすいです。 ただ、ここで起きているのは「能力が足りない」より、判断材料が足りない・条件が言語化できていない、という状態のこともあります。
とくに「仕事で何がしたいかわからない」ときは、選択肢の多さや比較情報の多さが逆に迷いを増やすことがあります。 20代は経験が積み上がる途中なので、まだ「合う・合わない」のデータが少ないのも自然です。
この記事では、原因の切り分け → 小さく試す → 続ける/変える判断の順で、 「やりたい仕事がない20代」が方向性を作るための手順を整理します。
最後に、適職の条件を増やす補助としてMBTIも扱います(決めつけではなく、仮説づくりの道具として)。
やりたい仕事がない20代は何が起きている?まず整理したいポイント
先に原因の型をつかむと、次の行動(試し方・転職判断)がラクになります。
「ない」は「条件が言語化できていない」状態のことがある
「やりたい仕事がない」は、実際には「やりたくない条件はわかるのに、やりたい条件が言葉になっていない」ケースがよくあります。 たとえば、人間関係がしんどいのか、仕事内容が合わないのか、評価のされ方が苦しいのかで、打ち手は変わります。
まずは3つに分解(言語化の入口)
- 業務内容:何を作る/何を扱う/どんな作業が多いか
- 環境:チーム規模、裁量、ルールの多さ、働き方
- 報酬・評価:評価の速さ、数字の有無、成果の見え方
20代で迷いやすい要因:比較・経験不足・「がむしゃら」疲れ
20代は、選択肢が一気に広がる時期でもあります。 一方で、比較情報が増えすぎると「どれも違う気がする」状態になりやすいです。 また、がむしゃらに頑張るほど、疲労がたまり「好き嫌い」以前に判断が鈍ることもあります。
| 起きていること(例) | 次の一手(例) |
|---|---|
| 情報を見ても決めきれず、検討だけが続く | 期限を切って仮決め→1週間試す(後述のミニ手順) |
| 仕事が合わないのか、疲れているだけかわからない | 先に消耗の原因(睡眠/業務量/人間関係)を切り分ける |
| 「やりたい」より「避けたい」ばかり増える | 避けたい条件を3つに絞って、反対側の条件を作る |
「やる気が出ない」状態が混ざっている場合は、先に別記事で整理
もし「やりたい仕事がない」より先に、そもそも仕事がつらくて動けない感覚が強いなら、 まずは消耗の整理から入ったほうが安全です。
先に「しんどさ」側を切り分けたいとき
やる気・疲労・環境要因を整理してから「方向性」を考えると、遠回りしにくいです。
20代でやりたい仕事がないときの対処|方向性を作る具体ステップ
大きく決めるより、小さく試して絞る発想に寄せます。
まずは1週間の「ミニ自己分析(self-analysis:自己分析)」で仮説を作る
いきなり天職を当てにいくより、「次の職場で外せない条件」を作るほうが現実的です。 ここでは、20代でも実行しやすい粒度に落とします。
1週間ミニ手順(紙でもメモでもOK)
- Day1:仕事で「楽だった瞬間/苦しかった瞬間」を各3つ書く
- Day2:それぞれを「業務内容/環境/評価」に分ける
- Day3:苦しかった瞬間から「避けたい条件」を3つだけ残す
- Day4:避けたい条件の反対側=「欲しい条件」を言葉にする
- Day5:欲しい条件を満たす求人を10件だけ眺め、共通点を拾う
- Day6:共通点から「仮の方向性」を1つ決める(仮でOK)
- Day7:その方向性を試す行動を1つだけ実行する
「試す」は転職だけじゃない:現職でできる小テスト
すぐ辞める/すぐ転職する前に、現職で「合う条件」を確認できることがあります。 たとえば、業務の一部を増やす、担当範囲を変える、相談相手を変えるなどの小さなテストです。
小テスト例(できる範囲で)
- 業務内容:資料作成/顧客対応/分析/調整など、得意寄りの比率を少し増やす
- 環境:1人作業の時間を確保する/相談の頻度を上げる/指示の粒度を合わせる
- 評価:評価基準を上司に確認し、成果の見せ方を整える
「がむしゃら」を続けるより、「設計して頑張る」へ
「20代はがむしゃらに働け」と言われることもありますが、がむしゃらが合うかどうかは人によります。 もし消耗が強いなら、頑張り方を「回数」から「設計」に寄せたほうが続くことがあります。
| よくある状態 | 設計への置き換え |
|---|---|
| 毎日長時間なのに、成長実感が薄い | 週に1回だけ振り返りを固定し、改善点を1つに絞る |
| 頑張っても評価されない気がする | 評価される成果の形を先に確認し、見せ方を合わせる |
| 職種の適性がわからない | 業務単位で「好き/苦手」を集め、合う職種の仮説を作る |
やりたいことがない転職を焦らないための判断軸
ここでは、焦りに引っ張られずに判断材料を増やす考え方を整理します。
転職を急ぐかどうかは「損失の大きさ」で考える
転職の是非は、一般論で決めにくいテーマです。 目安としては「今の環境に留まることで失うものが大きいか」を確認すると、判断が少し落ち着きます。
急ぎやすいケース(例)
- 体調や生活リズムが崩れやすく、回復の見通しが立ちにくい
- 長時間労働・ハラスメントなど、改善交渉が難しい
- 学びや経験が積みにくく、市場価値の面で不利になりそう
急がなくてもいいことが多いケース(例)
- 仕事内容は嫌いではないが、やり方・役割調整で改善しそう
- 部署異動や担当替えで、合う条件を試せる余地がある
- 「わからない」だけで、明確な不利益がまだ見えていない
「ニート」「フリーター」が不安なときは、まず安全策を積む
「したい仕事がないニート」「したい仕事がないフリーター」などの検索が出るのは、 先行きが読めない不安が強いサインかもしれません。 不安が強いと判断が極端になりやすいので、先に安全策を積む考え方が役立つことがあります。
安全策の例(状況により調整)
- 転職する場合でも、先に「外せない条件」を3つに絞ってから動く
- 在職のまま情報収集し、応募の練習を少数で始める
- 生活費と期限を可視化して、焦りを減らす(数値は自分の家計で)
「転職すべき?」の判断材料を増やしたいとき
必要性の整理→適職の条件づくりの順で見ると、極端な判断を避けやすいです。
「稼ぎ組の年収」が気になるとき:数字より先に見るべきもの
「20代で稼ぎ組の年収はいくら?」のような疑問は自然です。 ただ、年収は業界・職種・地域・会社規模・働き方で幅が大きいため、数字だけで方向性を決めるとズレることがあります。 まずは「自分が伸ばせそうなスキル」と「続けられる働き方」を優先して設計するほうが、結果的に安定しやすいことがあります。
仕事 何がしたいかわからない「診断」の使い方と注意点
ここでは、診断の使い分けと、結果の扱い方を整理します。
診断は「決めつけ」ではなく、行動を軽くする道具
診断結果を読んだときに「だから自分はこの仕事しか無理」と思う必要はありません。 むしろ「この条件だと楽かも」「この環境だと消耗しそう」という仮説を作って、 小さなテストに落とすために使うのが現実的です。
診断結果の扱い方(おすすめの順)
- 結果を「固定」ではなく仮説としてメモする
- 仮説から「試す行動」を1つ決める(現職でもOK)
- 合った/合わなかったを記録して、条件を更新する
MBTI・資格・多重知能の「使い分け」をしておくと迷いにくい
「仕事 何がしたいかわからない 診断」は多数ありますが、測っているものが違います。 併用するなら、役割分担を決めると混乱しにくいです。
| 診断の種類 | 得意なこと(例) |
|---|---|
| MBTI | 合う働き方・環境の傾向を言語化しやすい |
| 資格診断 | 学びの方向性や、取り組みやすいテーマの整理 |
| 多重知能 | 得意な理解・表現の型(伸ばし方)の整理 |
診断を「使い分け」して判断材料を増やす
同じ悩みに見えても、必要なのは「環境の相性」か「学びの方向性」かで変わります。
知恵袋などの体験談は「条件」を抜き出して読む
「仕事 何がしたいかわからない20代 知恵袋」のように体験談を探す人も多いです。 体験談は参考になりますが、結論だけを真似するとズレることがあります。 できれば「その人が置かれていた条件(職種・環境・生活状況)」を抜き出して、自分の状況と照合する読み方が安全です。
20代後半から始める仕事でも遅くない?試し方のコツ
ここでは未経験寄りでも迷いにくい組み立て方を紹介します。
職種は「業務の集合体」なので、業務単位で近づける
「職種チェンジ=全部変える」と考えると怖くなります。 でも実際は、職種は業務の集合体です。 だから、今の仕事の中で「増やせる業務」を増やしていくと、20代後半でも移りやすいことがあります(状況によります)。
業務単位で近づける例(あくまで一例)
- 調整が得意 → 進行管理・ディレクション要素を増やす
- 文章が得意 → ドキュメント整備・ナレッジ化を増やす
- 数字が得意 → 集計・分析・改善提案の比率を増やす
「日本でしんどい職業トップ5」より、自分の負荷要因を見つける
しんどさは職業名だけで決まるとは限りません。 同じ職種でも、人間関係・裁量・拘束時間などの条件で体感は変わります。 ランキングを見るなら、「自分にとっての負荷要因は何か」を見つける材料として使うと、振り回されにくいです。
MBTIで「合う働き方」を言語化|やりたい仕事がない20代の軸づくり
ここでは、合う環境を言語化して、試し方につなげます。
4つの軸を「職場条件」に翻訳すると、求人が選びやすくなる
MBTIを読むときは、性格の説明よりも「どんな条件なら力が出やすいか」に翻訳すると実用的です。 たとえば、集中の仕方、意思決定のテンポ、コミュニケーションの密度などは職場条件に落とせます。
| 観点 | 職場条件への翻訳(例) |
|---|---|
| 情報の取り方 | 抽象→具体の往復が多い/手順や現物が多い、どちらが楽か |
| 判断の基準 | 論理の筋が通ると動ける/納得感や関係性があると動ける |
| 進め方 | 締切と計画があると強い/余白があると強い |
| ストレス要因 | 急な変更が多い/曖昧な指示が多い/対人調整が多い、などの相性 |
適職の軸を増やして、求人の見方を整える
「わからない」をゼロにするより、判断材料を増やすほうが現実的です。
16タイプ別「向いている仕事/向いていない仕事」も、条件づくりに使える
タイプ別解説は「この仕事しかない」という意味ではありません。 ただ、合いやすい環境と避けたい条件を言葉にするヒントにはなります。 気になるタイプから、条件の言語化に使ってみてください。
※MBTIは「決めつけ」ではなく、ズレの原因を見つける整理枠として使うのが安全です。合う条件を増やし、実際の行動で確かめてください。
まとめ|20代でやりたい仕事がないときは「決める」より「試して絞る」
まずは条件を分解して言語化し、小さく試して判断材料を増やすのが現実的です。
今日からの最短アクション(1つだけでOK)
- 「避けたい条件」を3つに絞る(業務内容/環境/評価のどれでも)
- その反対側の「欲しい条件」を1文にする
- 欲しい条件に近い仕事を、現職の小テストか少数応募で試す
もし「わからない」が長く続くなら、MBTIや資格診断などを使って仮説を増やし、 その仮説を行動で確かめていく流れが合うことがあります。 方向性は一度で決めきらなくても、少しずつ精度が上がっていけば十分です。



































